プラスチックに含有されるハロゲンの成形金型に対する影響

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Halogens in Plastics on Molds

説明

プラスチック再生材料を用いた射出成形において、金型の腐食および金型表面の荒れによる成形品の表面不良が問題となっている。そこで、ABS樹脂と再生ポリオレフィン系樹脂について、金型表面の付着物中の塩化物イオン・硫酸イオン含有量、ならびに、樹脂の塩素・硫黄含有量を測定した。ABS樹脂、再生ポリオレフィン系樹脂ともに、金型付着物から塩化物イオン、硫酸イオンが検出され、硫酸イオン/塩化物イオン比は1.4~約3であった。樹脂中の塩素・硫黄含有量については、ABS樹脂では塩素の約37倍の硫黄が含まれ、再生ポリオレフィン系樹脂では硫黄の約14倍の塩素が含まれていた。射出成形機のシリンダー加熱時に樹脂中の塩素や硫黄分が熱分解し、さらに硫黄分については空気中で酸化され硫酸となり、生成された塩化物や硫酸が付着したまま長期間成形作業を行った結果、金型表面が腐食したと推察された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205589445120
  • NII論文ID
    130004631211
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.21.0.117.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ