アミン添加熱水を利用したポリカーボネートの解重合反応

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タイトル別名
  • Depolymerization of polycarbonate under hydrothermal conditions in the presence of amine

抄録

回分式反応におけるアミン熱水によるポリカーボネート(PC)のビスフェノールA(BPA)への解重合を行った。アミン系分子を添加することによって、PCの分解が促進することが明らかになり、中でもメチルアミンが最適であった。分解物(生成物)は、PCのモノマーであるBPAの他にBPA由来の過分解物も得られた。生成物の反応温度依存性を確認したところ、120から140 ℃では、90 minの反応で、BPA収率は98 %であった。しかしながら、150から160 ℃では、反応時間経過とともにBPA収率は減少し、その過分解が示唆される。過分解物の一つとして、フェノールが生成していることが確認された。以上のように、アミン系分子の添加により、PCをBPAへ効率的に解重合させる実験条件の最適化に成功している。また、この解重合原理は、アミン系分子が、PCのエステル部位を求核攻撃することにより起こる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205590200064
  • NII論文ID
    130005477605
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.25.0_175
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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