BDFグリセリン廃液からグリセリン水溶液を精製する過程で副生する油分の有効利用

書誌事項

タイトル別名
  • Recycle use of byproduct oil separated from BDF glycerol waste by purification of glycerol solution

説明

グリセリン廃液からグリセリン水溶液を精製する過程で副生する油分の燃料としての資源化を試みた。ラボ実験から得られた油分の高位発熱量は,グリセリン廃液の約1.5倍に増加した。さらに,水分や灰分の大部分がグリセリン水溶液の精製により油分から除去された。これは,油分の燃料としての品質が向上したことを意味している。スケールアップした実証実験においても同様の結果が得られた。油分はそのままでも燃料となり得るが,油分を再生重油と混合したバイオ再生重油とすることで工業用燃料としての用途が見出された。一方,実証実験では冬期に油分の残留塩素が増加したが,希釈水と反応槽の温度管理により,油分の残留塩素は大幅に減少した。グリセリン廃液から精製されたグリセリン水溶液は脱窒剤として,副生する油分はバイオ再生重油などの燃料としてそれぞれを利用することにより,グリセリン廃液の全量を有効活用可能になると考えた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205590743680
  • NII論文ID
    130005250726
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.27.0_243
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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