Steady diffusion model for reaction zone in open system

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  • 開放系における反応帯の定常拡散モデル

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変成岩中に認められる数々の反応構造を解析することは岩石の構造形成を知る手がかりになると考えられる。反応帯は非平衡条件下で形成され非平衡組織を保存しているため、反応のプロセスと拡散を考慮した非平衡熱力学的アプローチを適用するのに最適なサンプルとなる。そこで平尾石灰岩層中に産するランプロファイアー岩脈と結晶質石灰岩の間に形成された反応帯の形成過程と物質移動を解析した。解析手段として開放系の定常拡散モデル(Johnson & Carlson , 1990)を適用したところ、反応帯の累帯配列は現象論係数の比の値に依存せず常に安定に存在し、その成長方向は現象論係数の値に依存する結果が得られた。この結果と天然の反応帯の成長方向とを比較することで反応帯の形成される拡散係数の相対的な値を明らかにできる。また、定常拡散モデルの定式化についてこれまで知られていない新たな問題点が見出されたので併せて議論する。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205591029248
  • NII Article ID
    130004601760
  • DOI
    10.14824/jampeg.2004.0.22.0
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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