もみ殻の完全循環利用による自然循環型農業の確立
書誌事項
- タイトル別名
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- Complete recycling of rice husk for safe and comfort rice production
説明
もみ殻は日本全土で毎年200万トン排出されるものであるが、その利用方法がなく厄介物である。これまでにも、排水の暗渠としてや、家畜小屋の敷料等として使われてきたが、どれもが毎年毎年大量に排出されるもみ殻の安定な仕向け先ではなりえない。一方、もみ殻には1㎏当たり約3,000kcalという熱量があるために、これまでにも燃焼させてその熱利用を試みてきたが、クリンカ―が生成したり、大量の燃焼灰が排出されるために、それらの対処に困り結局燃焼による利用方法は現在も進んでいない。その主原因はもみ殻中に20%程度含まれるシリカ(SiO2)成分である。稲の健全な生長に欠かせないシリカは現在、他の産業からの残滓を圃場に投入し利用している。そこで、我々は自然農法を追及すべく、元々もみ殻に含まれているシリカをそっくりそのまま圃場に還すことを目的としこれまで試験を行ってきた。もみ殻の成分をそのまま圃場に還元することは、土のバランスを崩すことなく必要なものだけを供給できることになり1)、自然農法につながり、安全・安心な米生産ができることになる。
収録刊行物
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- 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
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廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 23 (0), 317-, 2012
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205591100672
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- NII論文ID
- 130005453403
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可