「産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法(環境庁告示13号)」で用いるフィルターの種類が測定結果に及ぼす影響

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タイトル別名
  • The Influence of Several Types of Filter for Measurement Results used in "Notification No. 13 of the Environment Agency".

抄録

環境庁告示13号で示されている検定方法の固液分離で使用するガラス繊維ろ紙について検討を行ったところ、一部の有機バインダー処理を行ったもので農薬類の吸着が見られた。粒度分布の測定では、同じ1µmの粒子を保留するガラス繊維ろ紙でも保留する粒子の径に差違が見られ、それに起因すると見られる重金属類の測定結果の差も確認された。また、告示の改正でガラス繊維ろ紙からメンブレンフィルターへの変更を行う事が検討されているため、メンブレンフィルターについても同様の検査を行ったところ、一部のメンブレンフィルターで農薬類について大幅な回収率の低下が見られた。回収率の低下が大きい農薬ほどオクタノール/水分配係数が高い事から、PCBも回収率が低下する可能性が高く、PCB類縁化合物のポリ塩化ターフェニルを用いて試験を行ったところ、すべてのフィルターで大幅な回収率の低下が確認された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205591467264
  • NII論文ID
    130004631687
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.22.0.252.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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