成形限界応力による高張力鋼板の曲げ曲げ戻し割れ予測

  • 齊藤 正純
    東京農工大学工学部機械システム工学科
  • 桑原 利彦
    東京農工大学大学院工学研究院先端機械システム部門

書誌事項

タイトル別名
  • Fracture prediction for sheet metals subjected to draw-bending using forming limit stress criterion

説明

自動車車体の軽量化を目的として,自動車ボディパネルへの高張力鋼板の適用が拡大している.しかし,高張力鋼板は軟鋼板と比較して延性に劣るため,成形シミュレーションを援用した破断予測手法の確立が渇望されている. プレス加工において,板材は複雑なひずみ履歴を受けるが,成形限界応力はひずみ経路に依存しないとの報告がある.実際に,材料が等方硬化則に従う場合には,成形限界応力はひずみ経路に依存しないことが実験的にも明らかにされている. そこで本研究では,初期板厚1.2mmの590MPa級二相組織高張力鋼板(DP590Y)を供試材として,二軸バルジ試験を実施し,線形応力下の平面ひずみ引張における成形限界応力を測定した.また,引張曲げ曲げ戻し試験を行い,曲げ曲げ戻し変形を受けた板材の成形限界応力も測定した.そして,線形応力下で測定された成形限界応力が曲げ曲げ戻し変形を受けた板材の破断予測限界として適用できるか検証した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205591692544
  • NII論文ID
    130004605077
  • DOI
    10.11345/japannctam.62.0.25.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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