平行平板間・助走区間の流れ場の数値解析 (2)最小臨界レイノルズ数

書誌事項

タイトル別名
  • Numerical Analysis of Flow between Paralle Plates. Part 2. Minimum Critical Reynolds Number

説明

層流乱流遷移の臨界レイノルズを求める問題は、今なお未解決である。神田は新しい層流乱流遷移モデルを作成し、1999年、円管流の最小臨界レイノルズ数2040を得た。モデルの正しさを検証するために、平行平板間の流れの臨界値を計算し、2002年、最小臨界レイノルズ数1230を得た。この値は実験値約1300に近いものであり、モデルの正しさを裏付けるであろう。モデルの概略は、(1)自然な環境条件下で、層流乱流遷移は助走区間で発生する。(2)助走区間で速度分布は放物形に成長する。加速に必要なエネルギーは無次元で取り扱うとレイノルズ数に関係なく一定である。(3)壁面では渦度の回転により壁面に垂直に壁面法線方向力が生じている。この力は中心流を加速するが、レイノルズ数に反比例する。(4)壁面法線方向力による仕事が加速に必要なエネルギーより大であると流れは安定であり、小であると流れは不安定となる。あると流れは不安定となる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205591906816
  • NII論文ID
    130005021280
  • DOI
    10.11540/pjsiam.2002.0.223.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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