ワイヤーソー装置によるシリコンウエハスライス時のワープ量の予測

書誌事項

タイトル別名
  • Prediction of Warping in Silicon Wafer Slicing with Wire-Saw Machine

説明

シリコンウェハスライス工程はLSI製造の精度向上のために非常に重要である.ウェハ軸と結晶軸のずれをもたらすため,シリコンウェハのそりは深刻なトラブルとなる.この軸ずれは後の研磨では解消できない.このような現象についての数値解析は有用と思われるが,そのような報告は今のところない.著者らは連成熱_-_応力マトリクスを用いた新しい有限要素モデルを提案する.そのモデルでは,スライスされた要素の熱伝導と剛性はゼロになる.切削熱がそりの第一の原因と仮定された.切削により発生する熱は,実験と数値解析の温度を比較することで求めた.200ミリウェハのそりは数値解析より4.21マイクロメートルと見積もられた.300ミリウェハについては3.7-8.5 マイクロメートルのそりと見積もられた.数値解析の結果は切削熱が小さければ,そりも小さくなることを示した.切削熱がシリコンの破壊と摩擦により発生すると考えられる.数値解析結果は破壊熱が主たる原因であると示唆した.

収録刊行物

  • 理論応用力学講演会 講演論文集

    理論応用力学講演会 講演論文集 tam51 (0), 265-265, 2001

    日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205592596352
  • NII論文ID
    130004605266
  • DOI
    10.11345/japannctam.tam51.0.265.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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