竜巻状流れ場に対するスワール比,粗度の影響に関する室内実験

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タイトル別名
  • Experimental study on tornado-like flow as functions of swirl ratio and surface roughness

抄録

本研究では,建築物に大きな被害をもたらす気象擾乱について,大気中に発生する竜巻を対象に,その流れ場を実験室内に再現することを試みた。再現された竜巻状流れ場に対する可視化実験では,流れ場の特徴に大きな影響を与えるスワール比を変化させて,竜巻状流れ場とスワール比の関係を調べ,スワール比が増加すると共に,層流渦から渦崩壊が始まり,乱流渦に移行すること,更に大きなスワール比では渦のコア半径が大きくなる様子が明らかとなった。 風速測定実験ではレーザードップラー流速計を用いて,平面密度0%,4%,25%の床面粗度の状態に対して,水平面内で中心からの半径に直交する接線成分の計測を行いその値の分布を調べた。その結果,渦の直径がスワール比の増加と共に大きくなり,粗度の小さい場合の方がその傾向が顕著であること,大きなスワール比では粗度の影響が小さくなる事が明らかとなった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205593043840
  • NII論文ID
    130004644375
  • DOI
    10.14887/kazekosymp.19.0.7.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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