衛星姿勢制御用リアクションホイールの内部擾乱解析

DOI

抄録

衛星姿勢制御用リアクションホイール(RW)は,主要な内部擾乱源であり,衛星システム設計においては擾乱特性を評価する必要がある.特に,次世代の高精度地球観測衛星や宇宙観測衛星では,これまでよりも低周波側を含む広帯域での擾乱管理が必要とされ,さらにその許容振幅も厳しいものとなっている.このような擾乱特性を評価するうえで,擾乱実測方法についても従来の方法では対応が難しくなっている.そこで本研究では,従来の方法では測定精度が不十分な低周波側の擾乱測定に優位な測定装置を設計・試作し,RWエンジニアリングモデルの擾乱を実測した.さらに,RW内部構造と擾乱との関係を明らかにするために,RW数学モデルを構築し,動力学解析を行った.特に,RW内部のロータ角速度と同期する擾乱以外に,より低周波微小擾乱が実測できたこと,RW内部玉軸受の接触条件と擾乱との関係を数値解析により定量的に評価したことが本研究の成果である.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205594290176
  • NII論文ID
    130005021233
  • DOI
    10.11540/pjsiam.2002.0.174.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ