大学生における異世代交流教育授業の効果

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タイトル別名
  • The effect of intergenerative communication in undergraduates

抄録

保育者養成校S大学において小学校教諭資格免許状取得のために家庭科を選択している大学2年生42名を対象として、おやつを媒介にした異世代間交流教育授業の効果を検討した。S大学では「地域に開かれた大学」をめざし、学生と教員が中心となり、2004年度から学内で子育て広場を展開しており、今回の取り組みもこの子育て広場の中で行われた。S大学の子育て広場では、大学内の地域施設を利用して、学生が子どもと遊び、保護者や高齢者、障がいのある人たちと触れ合いを経験する場として展開されている。学生と教員、地域のNPOが協力して企画・運営を行い、現在では参加・目的別に7種「あそぼうかい」、「世帯間交流広場」、「白梅幼稚園ひよこの会」、「子どもの広場」、「紅茶の会」、「子育て広場きらら」、「気になる子の広場」が開催されている。 まず家庭科の講義の中で、学生、子ども、保護者、高齢者、障がいのある人たちが共通して楽しめるものは何かという質問を投げかけ、学生で話し合いの時間を持ち「おやつ」という意見で一致した。子育て広場の中で「おやつ」を媒介にした世代間交流の場を設定することを提案し、学生主導での話し合いを行った。その中で、世代間の関わりが生まれる場を意図的につくる場になり得ることから「お茶会」を通しての検討が決定した。今回の取り組みは2006年10月から12月にかけて計7回の講義回数の中で実験的に実践し、次の親世代である大学生、また子育て広場に参加している子育て中の世代、地域の高齢者の変化を検討した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205594642432
  • NII論文ID
    130006961746
  • DOI
    10.11549/jhee.50.0.44.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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