Heome Economics the Home Conomics in Curriculum of the Girls' School and the Boys' School of Private Schools in the Tokyo Metropolitan Area
Bibliographic Information
- Other Title
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- 都内私立高校の男子校、女子校の教育課程における家庭科
Description
【1】研究目的 1990年代より教育改革が進行し、東京都は全国に先駆けて都立高校改革を進めてきた。このような中で、都立高校の家庭科は、家庭科に関する学校設定科目の設置の増加とともに家庭に関する学科の消滅の危機(小高他,2009)、また全国的にも家庭に関する学科の生徒数の激減(鈴木他,2009)など家庭科が変容している。また都内の高校生の約6割の生徒が通う私立高校は、大学受験を目的とした普通科を中心として、コース制をもうけている高校が多く、生徒が進むコースによって家庭科の履修科目や履修学年が異なる高校もある(鈴木他,2009)。一方、私立校には男女共学校の他に、女子校、男子校も位置づいている。本研究では、都内私立高校において男子校、女子校別にどのような教育課程を編成し家庭科がどのような現状になっているかを明らかにすることを目的とする。<br> 【2】研究の方法 各年度の東京都生活文化局私学部「東京都の私学行政」、日本私立中学校高等学校連合会「私立中学校名簿」、及び各私立高校学校案内より、男女校別の教育課程、家庭科に関する学科の種類について分析する。<br> 【3】結果と課題1.都内私立高校においては男子校女子校の割合は、1990年の男子校が31.1%、女子校が48.1%であったが、2011年は、男子校が16.7%と減少し、男子校は共学化している傾向がある。一方女子校数、42.6%と都内私立高校においては、女子校が約4割を占めて位置付いている。2.都内私立高校においては、男女共学校においてはコース制をとっている学校が多いが女子校は、男子校に比べるとコース制をとっている学校が少ない傾向が見られた。3.家庭に関する学科は、総合校に4校あるが、男子校には家庭に関する学科はなく、3校が男女共学校、1校が女子校であった。4.男子校、共学校は家庭基礎2単位を中心に履修している。一方、女子校は家庭基礎2単位を履修、又は家庭総合4単位を履修しており、女子校は例えばコースによって家庭基礎2単位、家庭総合4単位など、大学受験進学のコースによって家庭科の履修単位が異なっていたり、また履修学年が異なっている学校もあった。<br> 【4】まとめ 都内私立高校の教育課程における家庭科は、男子校と女子校において異なる位置づけが見られることが明らかになった。しかし生徒たちが実際に学んでいる学習内容がどのようなものかをさらに詳しく見ていくことが必要である。 小高さほみ他(2009)『高校教育改革の「多用化」における家庭科の課題』日本家庭科教育学会第52回大会要旨鈴木敏子他(2009)『戦後の高校教育改革と家庭科』日本家庭科教育学会第52回大会要旨鈴木博美他(2009)『都内私立高校における家庭科の現状』日本家庭科教育学会第52回大会要旨
Journal
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- Research abstracts on the annual meeting, regular meeting and seminar of the Japan Association of Home Economics Education
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Research abstracts on the annual meeting, regular meeting and seminar of the Japan Association of Home Economics Education 55 (0), 50-, 2012
The Japan Association of Home Economics Education
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205595082496
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- NII Article ID
- 130005021501
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed