稀少な青色ターフェアイトについて
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- 難波 里恵
- 東京宝石科学アカデミー
書誌事項
- タイトル別名
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- Rare blue Taaffeite
抄録
ターフェアイトは非常に稀少とされるレアストーンで、1945年にアイルランドのターフェ伯爵によって発見された。当初スピネルと思われていた青紫色のファセットカット石が、わずかに複屈折性を示す事に気づき検査したところ新鉱物と判明し、発見者のターフェ伯爵に敬意を表しターフェアイトと命名された。ターフェアイトの色は淡いピンクや紫色、濃い紫色や青紫色などがあり、稀少な色として赤色も報告されている。今回その中でも特に稀少であろう魅力的な青の色合いを持つスリランカ産ファセットカット石のターフェアイトを入手した。<br> ターフェアイトのスペクトル吸収特徴にはスピネルの吸収特徴が有効とされる(Schemetzer et、1989)青色系の発色は鉄(Fe)やコバルト(Co)、赤色系はクロム(Cr)によるものとされる。これら分光特性と比較した結果、当該青色ターフェアイトの発色はコバルトであると予測される。<br> 今回は非常に稀少石ゆえ、主に分光により非破壊で検査を行った。幾つかのスピネルとターフェイト試石を用い、その特性を紹介する。
収録刊行物
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- 宝石学会(日本)講演会要旨
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宝石学会(日本)講演会要旨 37 (0), 8-, 2015
宝石学会(日本)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205597233792
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- NII論文ID
- 130005485167
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可