モルタルの欠陥部に生じる塩害あるいは中性化による鉄筋腐食の形態と速度

  • 宮里 心一
    社団法人 土木学会 金沢工業大学 工学部土木工学科
  • 大即 信明
    社団法人 土木学会 東京工業大学 工学部開発システム工学科
  • 木村 勇人
    社団法人 土木学会 五洋建設株式会社 東北支店
  • 水流 徹
    東京工業大学 工学部金属工学科

書誌事項

タイトル別名
  • CELL FORMATION PATTERN AND RATE OF STEEL CORROSION INDUCED BY CHLORIDE OR CARBONATION IN MORTAR WITH DEFECTS
  • モルタル ノ ケッカンブ ニ ショウジル エンガイ アルイワ チュウセイカ ニ ヨル テッキン フショク ノ ケイタイ ト ソクド

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説明

本研究の目的は, モルタルの欠陥部に生じる塩害あるいは中性化による鉄筋腐食の形態 (マクロセル, ミクロセル) と速度を網羅的に明らかにすることである. このため, 1) Cl-・CO2の供給位置, 2) 水分・酸素の供給条件, 3) W/Cをパラメータとし, コールドジョイント部やひび割れ部を模擬したモデル欠陥部に生じる腐食の形態と速度を網羅的に整理した. その結果, 欠陥が存在する場合, (1) 塩害による腐食では, W/Cが低いほどマクロセルが卓越し, W/Cが高いほどミクロセルが卓越し, 低W/Cにおいても腐食速度が速い場合があること, (2) 中性化による腐食では, W/Cに拘わらずマクロセルが卓越し, W/Cが高いほど腐食速度は速いこと, (3) 塩害は中性化より腐食速度を促進させること, が明らかとなった.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2001 (690), 83-93, 2001-11-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (8)*注記

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