環境生態研究の展望

書誌事項

タイトル別名
  • REVIEW OF RESEARCH ON ECOLOGICAL ENGINEERING IN JSCE
  • 研究展望 環境生態研究の展望
  • ケンキュウ テンボウ カンキョウ セイタイ ケンキュウ ノ テンボウ

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説明

生物多様性国家戦略の策定, 環境影響評価法の制定, 目的に環境の整備と保全が加えられた河川法・海岸法の改定, 自然再生推進法の制定など, 自然環境を保全・再生する法律, 制度が近年急速に整備された.<br>このような社会状況の変化に即応する形で, 土木学会の中でも環境生態に関する研究は徐々に増加してきている. 1980年代には, 魚道の論文が数編見られる程度であるが1990年代になると, 水系の分野を中心に研究が盛んになり, 現在ではフルペーパの査読着き論文が1年間に60篇をこえるまでになっている. 研究分野も理念, 基礎的情報の収集, 目標や指標, 予測手法など広範囲にわたり, 対象とする生物も魚類, 甲殻類, 植物など30種類をこえている. 今後ますます環境生態分野の研究が進展するものと思われるが, 研究分野が専門家しつつあり, それぞれの分野で独自に発展する可能性がある. 研究手法や理念などは共通項も多くまた, 参考となる部分も多いため, 土木工学分野の中で環境生態分野の研究者間の情報交換, 意見交換ができる場の早急な創出が必要である.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2005 (804), 804_3-804_9, 2005

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (50)*注記

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