CIP法と化学平衡計算による飽和土壌中の多成分溶質反応輸送解析

  • 中川 啓
    社団法人 土木学会 鹿児島大学 農学部生物環境学科
  • 和田 信一郎
    九州大学 大学院農学研究院植物資源科学部門
  • 籾井 和朗
    社団法人 土木学会 鹿児島大学 農学部生物環境学科

書誌事項

タイトル別名
  • MULTI-COMPONENT REACTIVE SOLUTE TRANSPORT ANALYSIS IN SATURATED SOIL BASED ON CIP METHOD AND CHEMICAL EQUILIBRIUM
  • CIPホウ ト カガク ヘイコウ ケイサン ニ ヨル ホウワ ドジョウ チュウ ノ タセイブン ヨウシツ ハンノウ ユソウ カイセキ

この論文をさがす

抄録

1次元移流分散方程式に陽イオン交換反応と表面錯形成反応を熱力学平衡モデルとして組込んだ飽和土壌中の物質輸送モデルを示した. また本モデルの解法としてCIP法による輸送計算と化学平衡計算をカップリングして解く方法を提案した. 数値計算結果は陽イオン交換カラム実験の結果をよく再現し, 妥当性が確認された. さらに本モデルを鉛汚染土壌の酸洗浄シミュレーションに適用し, 汚染除去率に及ぼす洗浄剤として投入する酸の流量や濃度の効果を検討するのに有用であることを示した. 提案したモデルとその解法の利点は, 計算負荷が低いこととアルゴリズムの簡便さであり, このことは考慮する化学種を増減したり, 溶液中の錯体形成反応や溶解沈殿反応などの他の反応系にも拡張することにおいて有効である.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2004 (761), 81-89, 2004-05-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (24)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ