山口市鳴滝地区岩盤崩落地点における変位とAE測定による不安定岩塊の挙動監視

  • 石田 毅
    社団法人 土木学会 山口大学 工学部社会建設工学科
  • 西川 直志
    社団法人 土木学会 (株) 東建ジオテック 山口出張所
  • 北村 晴夫
    社団法人 土木学会 (株) 東建ジオテック 山口出張所
  • 田仲 正弘
    社団法人 土木学会 (株) 日本パブリック 技術開発部
  • 古屋 憲二
    社団法人 土木学会 山口県 土木建築部

書誌事項

タイトル別名
  • DISPLACEMENT AND ACOUSTIC EMISSION MONITORING FOR AN UNSTABLE ROCK MASS LEFT AFTER ROCK BLOCK FAILURE AT NAKUTAKI AREA IN YAMAGUCHI CITY

抄録

山口市鳴滝の花崗岩採石場跡地で約3,300m3の岩盤崩落が発生し, 崩落岩石が斜面下部の県道を閉塞した. 復旧工事の安全のため, 崩落後の斜面に残された不安定岩塊の挙動を, レーザー変位計とAEの測定で監視した. 不安定岩塊が発破で除去されるまでの20日間に最大で約50mmの累積変位が測定されたが変位の急激な増大は見られず, AEの発生頻度も高くなかったため, 測定時の岩塊は2次クリープの比較的安定した状態にあったと推測された. 50mmという大きな変位が生じても崩落が生じなかったことから, 精度的に期待のレベルより劣る測定手法であっても連続的な変位測定を行うことにより岩盤崩落の監視が可能であること, またAEの測定を併用することで崩落の危険性をより的確に予測できることがわかった.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2002 (722), 345-355, 2002-12-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (1)*注記

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