斜張橋図形の塔の高さの錯視量測定(3)

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タイトル別名
  • A Measurement of the Illusional Amount of Tower Height about Cable-Stayed Bridge's Figuer

抄録

これまで「景観の図形認識の立場からの解明と評価に関する研究」として、視空間伝達特性モデルを構築し、このモデルの工学的利用の可能性について検討を進めてきた。このモデルから得られる心理生理ポテンシャル値がどのような生理現象を反映しているかについて、事例の解析を通して解明することを目指している。これまでに、ミューラー・リヤーの錯視図形、および斜張橋の側面形状を図形化した基本図形について、錯視量の測定の有効性を確認した。また、3種類の斜張橋のケーブルの張り方(ハープ、ファン、スター)の違いごとに、ケーブルの上端部から塔先端部の高さを0mmから6mmの範囲で変化させて錯視量の測定実験を行ったところ、塔の高さが高くなるにつれ錯視量が減少する結果を得た。この部分は橋梁デザインの一つのポイントとなる部分であることから本研究では、さらに塔先端部の高さを延長し0mmから14mmの間で錯視量の変化を測定した。そして、塔の高さが高くなるにつれて錯視量が減少するという結果を得た。すなわち、錯視量を抑制するために塔の高さを伸ばすことは有効であると考える。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205607664512
  • NII論文ID
    130006965891
  • DOI
    10.11247/jssd.50.0.97.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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