オノマトペによる色彩印象

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タイトル別名
  • Color impression by onomatopoeia

抄録

擬音語・擬態語による色彩連想を検討した。予備調査により決定した12の擬音語・擬態語(さわさわ、ぎらぎら、ふわふわ、めらめら、きらきら、からから、どろどろ、むらむら、ざわざわ、ぴかぴか、ぱちぱち、ざーざー)と、PCCS表色系に基づく64色の色刺激を用いて、183名の大学生を対象に、各刺激語が連想させるイメージ(様子、状態など)ならびに色彩を調査した。その結果、連想イメージと連想色との間には関連が認められ、各刺激語の主要なイメージを代表するような色彩が多く連想された(たとえば、「さわさわ」→「植物」→「うすい緑」)。また、連想イメージの分析から、感情状態を表す「むらむら」を除き、他の11語はいずれも主として視覚に訴える語であることがわかった。これらのことから、擬音語・擬態語の感覚モダリティや感情属性が連想される色彩に大きく影響すると考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205609171200
  • NII論文ID
    130005022860
  • DOI
    10.11247/jssd.56.0.p40.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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