1876年前後にみる欧州の美術と工芸における日本趣味

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タイトル別名
  • Japanesque Style in Europe on Art and Decorative Art around 1876
  • 仏国と英国における事例的研究
  • A Case Study on Situation in France and England

抄録

本報告は、1876年前後の主としてフランスとイギリスにおける日本趣味を感じさせる美術と工芸の作品5点、すなわち、クロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」、ファリックス・ブラックモンの「セルヴィス・パリジャンの皿」、エミール・ガレの「壺・日本の怪獣の頭」、ジェームス・A・M・ホイッスラーの「孔雀の間」、ミントン社の「日本風俗図扁壺」を事例的に取り上げ、その作品が生み出された経緯、日本の美術と工芸品との関わり、作者の簡単な略歴などを紹介して、この時代のヨーロッパ、主にフランスとイギリスにおけるジャパネスク・スタイルの状況を考察するものである。僅か5点の作品から状況をみるのは困難であるが、これらの作品に関った人々は、19世紀後半の新しい芸術と工芸の胎動に寄与した人々であり、日本の美術と工芸がいかに多くの示唆を与えたかを知ることが出来る。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205609833600
  • NII論文ID
    130005453872
  • DOI
    10.11247/jssd.60.0_128
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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