異なる表面粗さを有する超撥水性表面上での濡れモードの転移

書誌事項

タイトル別名
  • Wetting Mode Transition on Suprhydrophobic Surfaces with Different Roughnesses

説明

Boehmite粒子を、Si wafer上に堆積させ、シランカップリング剤(FAS17)をCVD法により表面にコーティングすることで、Boehmite-FAS17超撥水性表面を得た。マイクロオーダーの表面粗さを有する超撥水性コーティング(HIREC; NTT-AT社製)と、自作したナノオーダーの表面粗さを有するBoehmite-FAS17超撥水性コーティング上での微小水滴(70 nL)の蒸発挙動を観察し、CassieモードからWenzelモードへの濡れモード転移現象の粗さサイズ依存性を検討した。また、比較のために2 μL水滴の蒸発挙動も各コーティング上で観察した。 Boehmite-FAS17表面および、HIREC上で70 nL水滴の蒸発挙動を測定したところ、濡れモード転移現象が観察された。一方、2 L水滴を用いた場合では両表面ともにモード転移現象は見られなかった。また、モード転移時の液滴半径(トランス径:D*)は、Boehmite-FAS17表面でD*=99 μm、 HIRECでD*=120 μmとなり、表面粗さ構造が大きいものほどD*が大きい傾向であった。

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205620099584
  • NII論文ID
    130006979584
  • DOI
    10.14853/pcersj.2010s.0.3d04.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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