Bed bug control and its problems in U.S.A and others

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  • 諸外国におけるトコジラミ防除対策とその問題点

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2000年前後から問題になり始めたトコジラミは10年を経過して大都市から、徐々に地方都市にまで広がり始めた。吸血による感染症媒介はないもののその痒さが引き起こす苦痛、イライラなどは人々のQuality of Lifeを大きく損ない、ホテル業界、賃貸住宅業界を巻き込み社会問題にまでなりはじめている。その対策は単に防除業界の問題だけでなく、ホテルなどホスピタリティ産業での経済的損失、中古家具・寝具の販売方法の規制、処分家具に対する補償、知る権利に基づくトコジラミの存在をテナントに告知する義務制度など複雑な問題を抱えている。連邦政府、地方自治体も対策、法制化に動き始め、ここ2,3年前から連邦、州、市レベルで法制化が始まっている(Alabama, Arizona, Illinois, Maine, New Jersey, New York, Ohio, Pennsylvania; Jersey city, San Francisco, NYC, Boston, Cincinnati, Detroit, Yonkers, Ocean city等 )。研究分野でも予算獲得が比較的容易なのか、複数の大学で生態、防除の研究が活発になり、学会発表も増加している。EPAやPCO協会の主催する、Forum、Summit等は盛況で、協会のBed bug Task Force設立など問題解決への動きは活発である。殺虫剤処理、ガスくん蒸、加熱、冷却、探知手段など防除に関係する技術と、その問題点についても近況を紹介したい。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205620607616
  • NII Article ID
    130005478324
  • DOI
    10.11536/jsmez.63.0_36_2
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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