ヒョウヒダニアレルゲンの定量_I_.ヒョウヒダニ数とアレルゲン量の相関に関する実験的検証.
書誌事項
- タイトル別名
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- Quantification for house dust mite allergen. I. Experimental verification of relationship between the number of house dust mites and the quantity of their allergen.
説明
ヒョウヒダニ2種(Df,Dp)の数とそれに由来するアレルゲン(Der f1, Der p1, Der2)量の関係を、室内飼育ダニを用いて実験的に検証した。PBS中に所定の割合で供試ダニの♀成虫または幼虫(いずれも体が破損していない個体を洗浄後、凍結したもの;1, 10, 100, 1000匹/mL)を投入した。実験区は_丸1_ダニ破砕区(手動破砕1分間)、_丸2_無処理区の各3反復とし、各懸濁液中の抗原量をIndoor Biotechnology社製測定キット(標準抗原はUniversal Allergen Standard)を用いてサンドイッチELISA法により測定した。なお、Dpは♀成虫破砕区のみを実施した。 その結果、Df♀のDer1量は1,000匹/mL(3反復の平均)で、破砕区が2,930ng/mL、無処理区が898ng/mLを示し、Df幼虫は同順に348ng/mL、169ng/mLであった。♀成虫と幼虫の間で測定値に5.3~8.4倍の差が認められた。またDf♀のDer2量は1,000匹/mL区において、破砕区2,720ng/mL、無処理区2,040ng/mL、Df幼虫はそれぞれ969ng/mL、437ng/mLを示し、♀成虫と幼虫の間で2.8~4.7倍の差が認められた。 一方、Dp♀については1,000匹/mlで、Der1量は3,070ng/mLで、概ねDfと同程度であったが、Der2量については、7,680ng/mLでDf♀の2.8倍の値を示した。 WHO基準はDer1量2μgをヒョウヒダニ100匹とみなしていたが、上記結果から換算した場合、ヒョウヒダニ100匹はDer1量で0.0169~0.307μg、Der2量で0.0437~0.768μgに相当した。
収録刊行物
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- 日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
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日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集 62 (0), 50-50, 2010
日本衛生動物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205621172224
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- NII論文ID
- 130006981003
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可