液化炭酸ガス製剤のヒトスジシマカ成虫に対する野外での効力評価(2)-民家の庭における効力評価-

書誌事項

タイトル別名
  • Field evaluation of the liquified carbon dioxide formulation against the adult of <I>Aedes albopictus</I> (2) -Evaluation in the private house garden-

説明

フェノトリンを1%(w/w)含有する液化炭酸ガス製剤(ミラクン®S)のヒトスジシマカ成虫に対する野外における効力を、本種が多数生息している神奈川県の海岸近くにある民家の庭(約200m2)に対して処理する方法で、2009年9月に評価した。この庭では、試験に先立つ午前7時頃から2時間ごとの17時までの数回の日内変動の調査で、どの時間帯も、後述の8分間採集法で、強風時を除き10~20匹以上の飛来が認められていた。本製剤を1g/m2の割合で庭の植込みや草むらなどを中心に約200g処理し、捕虫網を用いた8分間採集法で、捕集した蚊はカウント後に同じ場所に放す方法により、処理前後の人囮に対する飛来数を調査した。その結果、処理前は21匹であった採集数が、処理後は2時間ごとの観察で、6時間までは0匹であった。それ以降は8時間後に2匹飛来したが、10時間後は再び0匹となり、処理翌日以降は1日後(24~34時間後)が3~9匹、2日後(48~58時間後)が6~10匹で、処理前のレベルに戻ったのは5日後であった。なお、処理エリア内の2か所で観察を行ったが、植生がほとんどない駐車場に近い側の観察場所に比べ、草むらや植生が多い隣家の庭に近い側のほうが飛来数の回復が早く、隣家からの飛来侵入が示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205621255680
  • NII論文ID
    130006981141
  • DOI
    10.11536/jsmez.62.0.18.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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