東マレーシアサラワク州における蚊の発生源としてのココナツ殻
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- 岡沢 孝雄
- 金沢大学留学生センター
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- 當間 孝子
- 琉球大学医学部保健学科
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- 宮城 一郎
- 琉球大学医学部保健学科
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- Leh Charles
- サラワク博物館
書誌事項
- タイトル別名
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- Coconut shells as breeding places for mosquitoes in a palm plantation near Kuching, Sarawaku, East Malaysia
抄録
熱帯地方では,ヤシの実は硬い殻を持っており、何らかの原因で実に穴が開き水が溜まると蚊のよい発生源となることは広く知られている。ヤシ殻に溜まった水の中でも特に有機物を多量に含んだ水はクロヤブカ属(Armigeres)の幼虫が高密度に生息しており、有機物の分解が進み、少なくなった水にはヤブカ属(Aedes)やナガハシカ属(Tripteroides)出現する。有機物の多さはヤシの実の成熟度、穴ができた後の日数に関係するものと考えられる。2005年9月、2006年9月に東マレーシア・サラワク州・クチンの海岸地方の椰子園内で地上に落下した椰子の実に溜まった水を調査し、主に3つのタイプの穴を区別した。すなわち、1.若い小さいヤシの実の横に野生動物によって開けられた穴、2.比較的大きいヤシの実の芽の部分に開いた穴、3.人工的に開けられた穴である。それぞれのタイプにおける実内部の脂肪層の形成と有機物量、蚊相について考察する。
収録刊行物
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- 日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
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日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集 59 (0), 30-30, 2007
日本衛生動物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205621722752
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- NII論文ID
- 130006981791
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可