生命現象の数理モデル:物理・化学かシステム・情報か?

書誌事項

タイトル別名
  • Mathematical Models of Life: Molecular Biology, Chemistry and Physics vs. Systems and Information Engineering

説明

近年,システムバイオロジーを初めとして,生命現象をシステムとしてモデル化し,生命現象の本質に迫ろうとする研究が盛んである.生命をシステムとして捉えること自体は,極めて古くから行われている.古いどころか,「生命とは何か」を考える生命論自体が,本質的にシステム論的研究であったと言える.一方,近年の「複雑系」や「創発」という言葉の流行りが暗示するように,20世紀に偉大な進歩を遂げた物理学や化学など,デカルト以来の要素還元主義的科学も行き詰まりを見せ,生命現象の前には全く歯が立たないように見える.本講演では,生命現象の中で最も成功をおさめた現象論である,電気生理現象のHodgkin-Huxleyの理論・モデルを中心に,生命現象の本質を明らかにする上で,システム・情報科学的(あるいは人文科学的)方法論の重要性を訴えたい.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205624769024
  • NII論文ID
    130006984991
  • DOI
    10.11509/sci.sci10.0.281.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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