オシロイバナにおけるベタレイン色素合成に関わる DOPA 4,5-dioxygenase の解析

書誌事項

タイトル別名
  • Characterization of DOPA 4,5-dioxygenase from four o'clock

説明

ベタレイン色素合成において最も重要な酵素の一つは DOPA からベタラミン酸を合成する DOPA 4,5-dioxygenase (DOD) である。高等植物における DOD 遺伝子は 2004 年にマツバボタン (Portulaca grandiflora)の花弁を用いた cDNA サブトラクション法によって単離され、マツバボタン花弁におけるパーティクル・ガン法によってその活性が確認されている (Christinet, et al., Plant Physiol 134: 265-274)。しかしながら、in vitroでの DOD 活性についての報告は無く、その反応については未解明のままであった。本研究ではオシロイバナ (Milabilis jalapa) からこれまでに報告のある DOD 遺伝子に保存された配列から設計した degenerate primer を用いた PCR法によって DOD 相同遺伝子(MjDOD) cDNA を獲得した。 MjDOD の活性を検討するために、この cDNA を酵母発現ベクターに導入し、酵母に形質転換した。タンパク質誘導培地で培養した酵母の粗酵素液を用いて DOPA を基質として反応させたところ、反応液が黄色を呈し、その反応産物を HPLC を用いて分析したところ、ベタラミン酸が生成していることが確認された。また、この酵素反応の至適 pH は 7 付近であること、終濃度 50 mM 程度のアスコルビン酸の添加が DOD 活性を顕著に促進することがわかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205626533120
  • NII論文ID
    130006986604
  • DOI
    10.14841/jspp.2005.0.120.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ