葉脈形成に必要な <I>NO VEIN</I> 遺伝子の解析

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タイトル別名
  • <I>NO VEIN</I>, a Gene Necessary for Leaf-Vein Formation in <I>Arabidopsis</I>

抄録

葉脈パターン形成機構の解明を目指して、葉脈形成が異常なシロイヌナズナ突然変異体の単離・解析を進めている。<br>no vein-1突然変異体(nov-1)では最初の2枚のロゼット葉がしばしば葉脈を全く持たない。葉脈が形成される場合でも、多くの場合2次脈以降の維管束がほとんど形成されない。前形成層マーカーATHB8とオーキシン蓄積・応答マーカーDR5nov-1における発現解析から、NO VEIN 遺伝子(NOV)は葉の前形成層の形成に必要であること、葉の発生に伴ってダイナミックに変化するオーキシンの蓄積パターン形成に必要であることが示唆された。一方、機能を完全に失っていると予想されるT-DNA挿入アリルnov-2~5は胚性致死の表現型を示した。突然変異胚におけるDR5の発現解析から、NOVは胚発生過程においても正常なオーキシン蓄積パターン形成に必要であることが示唆された。NOVは、分子量約280kDの機能未知のタンパク質をコードする。本発表では、nov-2~5突然変異胚の表現型、nov-2~5突然変異胚におけるATHB8DR5等のマーカー遺伝子の発現パターンなどを報告し、NOVの機能について議論したい。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205627636864
  • NII論文ID
    130006987865
  • DOI
    10.14841/jspp.2006.0.508.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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