時計関連遺伝子PRRsによる光周性花成制御

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タイトル別名
  • Clock Associated Genes PRRs Positively Regulate Photoperiodic Flowering

抄録

植物は一日の周期や季節変動を予期するために生物時計を利用している。シロイヌナズナでの実験解析や数理モデリングから、PSEUDO RESPONSE REGULATOR9/7/5(PRR9/7/5)、CIRCADIAN CLOCK ASSOCIATED1 (CCA1)/ LATE ELONGATED HYPOCOTYL (LHY)、TIMING OF CAB EXPRESSION 1(TOC1:別名PRR1)、GIGANTEA(GI)らの、互いに制御しあう転写フィードバックループが時計本体と提案されている。<br>時計は様々な生理現象を時間に依存的に制限するが、その中でも重要なものは光周性花成制御である。一般に植物の光周性花成は‘概日リズムの位相’と‘光入力のタイミング’の一致に依存(外的符号モデル)しており、夕方に発現するCONSTANS(CO)タンパクの光による安定化がその実体である。<br>本学会では、時計変異体(cca1/lhy、prr7/5、gi)の遺伝的解析から、時計システムが異なる経路(PRR7/5-CO、CCA1/LHY-GI-CO)を通してCOの発現パターンを決定していることを発表する。さらに上記の時計遺伝子(CCA1/LHY、PRR7/5、GI)の発現パターンなどを踏まえ、‘夕方’という日長を測る上での最適な位相にCOの発現を厳密に規定することの意義やその分子機構についても提案をする。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205630147328
  • NII論文ID
    130006990718
  • DOI
    10.14841/jspp.2007.0.682.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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