シロイヌナズナ培養細胞を用いた発現制御ネットワーク予測への大規模アプローチ

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タイトル別名
  • A global approach to predict gene expression networks using Arabidopsis cultured cells

抄録

シロイヌナズナにおける遺伝子機能に関する知見が急速に蓄積されつつあり、有益な機能を有する遺伝子の発現制御機構の解明が急務である。そうした制御機構に関する情報を大規模に集積することを目的に、本報では、187個のシロイヌナズナ遺伝子に注目し、それらを過剰発現、および発現抑制させたT87培養細胞を中心として、214枚のDNAマイクロアレイチップを用いた発現分析を実施した。このマイクロアレイデータセットにおいて、各遺伝子の発現量に対して標準化処理を施した。標準化した発現量に基づいて、注目遺伝子の過剰発現、および発現抑制実験において特異的な発現傾向を示す遺伝子を探索し、注目遺伝子からの発現制御候補として関連付けた。これらのT87培養細胞における関連情報に基づいた発現制御ネットワークを作成した。本解析結果をデータベース(RnR: Regulatory-network Research; http://pmnedo.kazusa.or.jp/kagiana/rnr/)上に公開予定である。ここでは、本データベースの利用法を紹介し、数例の発現制御機構について解説する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205630409216
  • NII論文ID
    130006991109
  • DOI
    10.14841/jspp.2009.0.0193.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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