トマトDNAアレイフィルターを用いたナス科植物病害抵抗性反応の解析

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タイトル別名
  • Transcriptomics and Metabolomics Studies on the Events during <I>Ralstonia solanacearum</I> Infection on Solanacea Plants

抄録

植物病原細菌Ralstonia solanacearumによって引き起こされる青枯病はナス科の主要な作物植物に被害を与え,農業生産上の大きな問題となっている。その病徴である萎凋症状は,菌体が植物の根や傷口から侵入して通道組織中で増殖し,菌体外多糖類を生産することによって植物通道組織中の水分移動が阻害されることが原因とされている。これまでに,植物体に対するR. solanacearumの感染メカニズムについては,ゲノム解析を含めて多くの研究成果が報告されている。一方,植物体における防御反応機構と抵抗性誘導については不明な点が多い。本研究では、多数の重要作物を含むナス科植物について、12,158個の独立したESTクローンがスポットされたトマトマクロアレイフィルター(ナス科コンソーシアム)を用いた遺伝子発現パターン解析と共に,代謝産物の一斉解析によって植物体の持つ病害抵抗性反応の代謝応答システム解析を目的とした。実験は,非親和性および親和性を示すR. solanacearum菌株を接種したタバコ葉(Nicotiana tabacum L. cv Xanthi)からmRNAを24時間ごとに抽出し、病原体感染時の応答反応と抵抗性誘導について解析を行った。親和性および非親和性菌株感染葉における遺伝子発現と代謝動態の経時的変化についてBL-SOMを用いて解析したところ、両者で特徴的な違いが見られた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205630811904
  • NII論文ID
    130006991709
  • DOI
    10.14841/jspp.2007.0.928.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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