緑藻クラミドモナスのリン酸トランスポーター遺伝子発現に対するヒ酸の影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Arsenate on Expression of Phosphate Transporter Genes in <I>Chlamydomonas reinhardtii</I>
抄録
緑藻クラミドモナスでは、現在までにPTA typeとPTB typeを含めた十数個のリン酸トランスポーターの存在が示唆されている。Chlamydomonas reinhardtii AR3株は、リン酸トランスポーター遺伝子ホモログのうちPTB1を欠損したヒ酸耐性株である。また、光合成系損傷(phosphoribrokinase欠損株)であるCC981も、AR3と同様、ヒ酸耐性能をもつ。これらの株では、培地中に同濃度のヒ酸とリン酸が存在したとき、リン酸取り込み量は大きいが、ヒ酸取り込み量は野生株(CC125)と比較して抑制されることが明らかとなっている。<br> 本研究では、これらの変異株と野生株におけるリン酸トランスポーター遺伝子の発現について調べた。通常条件下において、野生株とAR3及びCC981では発現パターンが異なっていた。また野生株を暗条件下においたときや、DCMUを添加し光合成を阻害したときの遺伝子発現への影響も調べた。さらに、リン酸存在下に様々な濃度のヒ酸を添加したときの影響も調べた。リン酸1mM存在下に同濃度のヒ酸を添加した際、野生株においてはPTA1、PTA2の転写量の減少がみられた。また、AR3株ではPTB2の顕著な発現量の増加がみられた。これらの結果から、ヒ酸添加により、リン酸トランスポーター遺伝子の発現が抑制または促進されることが明らかとなった。
収録刊行物
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- 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0682-0682, 2010
日本植物生理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205631020160
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- NII論文ID
- 130006992011
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可