キチン受容体を介した病原体認識と防御応答誘導
書誌事項
- タイトル別名
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- Pathogen recognition and defense responses mediated by chitin receptors
抄録
植物は微生物に特徴的な分子群(Microbe/Pathogen-Associated Molecular Patterns: MAMPs/PAMPs)を認識することでさまざまな防御応答を開始し、その侵入を防ぐ能力をもっている。このシステムはPAMP-Triggered Immunity(PTI)とも称され、植物の基礎的病害抵抗性において主要な役割を果たしていると考えられている。キチンは菌類の細胞壁を構成する主要成分であり、多くの植物がキチン断片(キチンオリゴ糖)を認識し、PTIを誘導する能力をもつことが明らかになっている。一方、根粒菌が分泌するキチンオリゴ糖誘導体であるnod-factorは、宿主のマメ科植物の共生応答である根粒形成を誘導するという興味深い現象が知られている。<br>われわれは最近、イネとシロイヌナズナにおいて、キチンエリシターによる防御応答誘導で主要な役割を果たしている2種類の受容体分子(Chitin Elicitor Binding Protein, CEBiP; Chitin Elicitor Receptor Kinase, CERK1)を同定した。今回のシンポジウムでは、これらの受容体分子を介したキチンオリゴ糖の受容と防御応答シグナル伝達について報告する。1)PNAS, 103, 11086 (2006); 2)ibid, 104, 19613 (2007).
収録刊行物
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- 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), S0063-S0063, 2010
日本植物生理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205631794432
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- NII論文ID
- 130006993167
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可