イソプレノイド合成経路の制御系の解明に向けた転写産物・代謝産物の包括的解析

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タイトル別名
  • Conprehensive transcript and metabolite profilings for elucidation of regulatory network for isoprenoid biosynthesis

抄録

我々は工業原材料となる植物由来有用物質への応用をゴールとし、シロイヌナズナ培養細胞T87を主に用いた遺伝子発現及び代謝産物の網羅的な測定・解析を行っている。演者らはその一環として、天然ゴム等の多様な有用二次代謝産物を生み出すイソプレノイド合成経路に着目して解析を進めている。昨年度(第47回)年会において演者らは、AtGenExpressのアレイデータ(771セット)を元に算出された遺伝子間の共発現相関を用いたネットワーク解析を行い、イソプレン単位の細胞質/葉緑体における合成経路であるMVA/MEP両経路を始めとするイソプレノイド合成経路の酵素遺伝子と共発現する、すなわちそれらの発現制御への関与が考えられる候補因子を見いだした。<br>今回の発表では、これらの候補のうち12遺伝子に対して、完全長cDNAの過剰発現を確認したT87における、マイクロアレイによる網羅的な転写産物解析、及びGC/MS、FT-ICR/MS、UPLC-Q-TOF/MSを用いた代謝産物のnon-target分析の解析経過について報告する。現在得られている一部の候補因子の結果からは、共発現相関で見られた関係とは完全には一致しないもののMEPやMVA経路の酵素遺伝子の発現量への影響が見られており、またGC/MSの結果からも対照群との差異を与えるような未同定ピークが見つかってきている。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205632446464
  • NII論文ID
    130006994148
  • DOI
    10.14841/jspp.2007.0.211.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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