ライプニング変異体トマト果実の代謝プロファイル解析

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タイトル別名
  • Comparative Metabolic Profiling of Ripening-mutant Tomato Fruits.

抄録

トマトは、エチレンの生成と受容により成熟が進むクライマクテリック果実であり、成熟に伴い様々な代謝物変動が起こることが知られている。しかし、果実成熟中、エチレンがどの代謝物生成系に対してどのように作用するのかについては、カロテノイドなど限られた代謝物について分かっているだけである。本研究では、エチレン生成ならびに受容変異体トマト果実を用いて、野生株と代謝プロファイリングを比較することにより、エチレンの制御を受ける代謝成分を網羅的に調べることを目的とした。サンプルには、野生株(cv. Rutgers)とそのエチレン生成変異株(nor, rin)、エチレン受容変異株(Nr)を同条件下で生育し、野性株のMature green(MG)段階とRed ripe(RR)段階に該当する受粉後期日で各株から果実をサンプリングし、分析に用いることとした。糖・アミノ酸などの一次代謝物は、TMS誘導体化後GC-MSで分析を行い、約100の成分について標準品との比較により同定を行い、解析を行った。二次代謝物については、LC-MS分析により測定し、我々がすでに作成した約800のトマト代謝物アノテーション情報を利用して解析を進めた。その結果、一次代謝、二次代謝系いずれにおいても、成熟中、エチレンの関与によって変動する代謝物群、関与しない代謝物群に判別することができた。その詳細について、発表する予定である。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205632565760
  • NII論文ID
    130006994322
  • DOI
    10.14841/jspp.2009.0.0312.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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