COE1はイネ葉脈における横走維管束の分化起点形成を負に制御する

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タイトル別名
  • COE1 regulates the initial position of commissural veins in rice.

抄録

イネの葉脈は平行脈(縦走維管束)とそれらを結ぶ連絡脈(横走維管束)からなり、維管束の形成過程を連続的に観察できることから、我々はイネを“維管束パターン形成を解析する上での優れたモデル”と位置づけ、これまで研究を進めてきた。これまでに、連絡脈である横走維管束の形成が過剰かつその間の距離が短くなるcommissural vein excessive1 (coe1)を単離した。昨年度の本大会ではこのcoe1について、得られたアリル間での表現型の差と、そこから予測される機能について報告した。今年度は、coe1の表現型を詳細に検討するとともにCOE1を介した横走維管束の形成制御機構についての詳細な検討を行った。その結果、1)COE1はブラシノステロイドシグナル系に関与すること、2)横走維管束の形成間隔制御にブラシノステロイドが関与すること、3)COE1は新規のブラシノステロイドシグナルを介して、横走維管束の間隔を制御することが示された。これらの結果を基に、横走維管束の分化起点の決定制御機構についての制御モデルを提示したい。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205632809216
  • NII論文ID
    130006994689
  • DOI
    10.14841/jspp.2009.0.0367.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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