大型類人猿情報ネットワーク(GAIN)∼大型類人猿研究の支援と情報整備∼

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抄録

文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェクトの一環として開始された「チンパンジー研究利用に関するフィージビリティースタディ」によって、大型類人猿研究にはライフサイエンスを中心に様々な需要が存在することが示された。また、研究目的で大型の飼育コロニーを作ることが非現実的であることも判明し、大型類人猿を飼育している施設との間にネットワークを作成し、情報を含めたリソースの流れを生み出すことが研究支援として効果的という結論にいたった。「大型類人猿情報ネットワーク(GAIN)」では、これらの調査結果と理念を引き継ぎ、ネットワークと情報のさらなる整備、および研究者へのリソース配布をおこなってきた。本集会では、まずGAINがおこなってきたこれまでの活動の概況を報告する。次に、これまでのGAIN利用者の立場から、これまでの研究の内容、GAINを利用することで得られた研究成果、またはGAINを利用することで今後実行可能になると考えられる研究内容などについて話題提供する。加えて、これまでにリソースの配布や情報の提供などで協力があった飼育施設の立場からの話題提供も予定している。こうした三者からの現状報告をふまえて、大型類人猿研究の現状と将来展望、リソース配布を中心とする研究支援システムの問題点やこれからの展開について検討したい。話題提供者として、GAINからは、吉川泰弘(東京大)、研究利用者からは、石田貴文(東京大学)、篠田謙一(国立科学博物館)、清水宏次(鳴門教育大学)を予定している。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205634071424
  • NII論文ID
    130006996263
  • DOI
    10.14907/primate.21.0.6.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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