Whitening of limbs and body observed on Japanese monkeys at Takasakiyama
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- ISHIDA Lisa
- 岡山理科大学理学部動物学科
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- SHIMIZU Keiko
- 岡山理科大学理学部動物学科
Bibliographic Information
- Other Title
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- 高崎山ニホンザルの四肢および体部に観察された白化現象について
Abstract
高崎山ニホンザル群は1952年から餌付けされてきた群れであり,現在,B群とC群を合わせて1355頭が生息している.この群れには,以前から奇形のみられる個体や手が白い個体が観察されている.奇形は個体の生存等に影響を及ぼすこともあり,その原因などの追求がなされてきたが,白化は個体の生存等への悪影響が特に観察されないことから,これまでに研究されてきた先例はほぼなく,その原因も不明なままである.そこで本研究は,その原因解明を目的とし,現在も白化個体が生存・出産されている高崎山において,白化の現状について調べた.<br>本調査は,大分県大分市の高崎山自然動物園において,2014年2月24日(月)から2014年3月10日(月)までの14日間行った.8時30分から12時まではC群,13時から16時まではB群の観察を行った.エサ寄せ場及びその周辺を巡回して観察し,白化個体数の把握と,白化の出現部位の観察および記録を行った.また,一部の白化個体においては,その親や子にも白化がみられるのかを観察し,白化が遺伝するのかどうかも検討した.<br>その結果,白化個体数は1355頭中78頭であり,白化出現率は5.76%であった.白化の出現部位は,左右とも前肢に多く,後肢は前肢に比べて少なかった.また,78頭中1頭のみ四肢以外に白化のみられる個体が観察された.さらに,親子関係の観察結果から,白化は遺伝する可能性があるとみられた.<br>これらのことから,高崎山ニホンザルの白化には,遺伝子が関与している可能性が考えられた.白化は餌付け後に顕著になり始めた特徴であることも踏まえ,今後,餌付けなどの環境要因の検討とともに,白化個体の毛や皮膚などのサンプルから遺伝的な要因を探っていく必要があると思われる.
Journal
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- Primate Research Supplement
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Primate Research Supplement 30 (0), 63-64, 2014
Primate Society of Japan
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205634218624
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- NII Article ID
- 130005471895
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed