マイクロミニピッグ,クラウン系,NIBS系及びゲッチンゲン系ミニブタにおける皮膚一次刺激性試験
書誌事項
- タイトル別名
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- A Primary Skin Irritation Study in Microminipigs, and, Clawn, NIBS, and Gottingen Miniature Pigs
説明
【目的】近年,動物愛護の観点から動物実験としてのミニブタの需要が高まりつつある.特に解剖学的に皮膚はヒトに類似しており,皮膚刺激性試験の試験系としてミニブタの利用が注目されている.今回,マイクロミニピッグ(MMP: MicrominipigTM),クラウン系,NIBS系及びゲッチンゲン系ミニブタを用いて,ジメチルスルホキシド(DMSO),10 w/w% ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)軟膏,1 w/v% カプサイシン(CAP)及び10 w/v% CAPの皮膚一次刺激性を検討したので報告する.<BR>【方法】上記4系統のミニブタ各3例を用いた.投与前日に,電気バリカンを用いて動物の背部を剪毛し,DMSO,10 w/w% SLS軟膏,1 w/v% CAP及び10 w/v% CAPを背部皮膚に,0.5 mLあるいは0.5 g/siteで24時間閉塞貼付した.また,対照として,生理食塩液及び偽処置部位を設け,同様に投与した.貼付終了後に投与部位を清拭し,貼付除去後1,24及び48時間について,投与部位をDraize法を用いて判定評価した.<BR>【結果】10 w/w% SLS軟膏を投与した部位では,MMP,クラウン系,NIBS系及びゲッチンゲン系ミニブタにおいて,非常に軽度な紅斑が1~2例でみられた.さらに,DMSOを投与した部位では,クラウン系,NIBS系及びゲッチンゲン系ミニブタにおいて,非常に軽度な紅斑が2~3例でみられた.生理食塩液,偽処置部位,1 w/v% CAP及び10 w/v% CAPを投与した部位では,MMP,クラウン系,NIBS系及びゲッチンゲン系ミニブタの全例において,皮膚反応はみられなかった.<BR>【考察】以上の結果より,本実験で使用した4系統は,皮膚一次刺激性試験において,使用可能な動物種であると考えられた.
収録刊行物
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- 日本トキシコロジー学会学術年会
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日本トキシコロジー学会学術年会 38 (0), 20090-20090, 2011
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205657683584
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- NII論文ID
- 130007003009
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可