動物用血液分析装置XT-2000iVを用いた骨髄有核細胞の計測及び分類
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of measurement and differentiation of nucleated cell in bone marrow using hematology analyzer XT-2000iV for laboratory animals
抄録
【目的】我々は,第31回本学会においてヒト用に開発された血液分析装置XT-2000i (シスメックス社)の動物血への有用性及び問題点について報告し,動物用血液分析装置としてXT-2000iVを開発し,2004年9月に上市した.本装置は,基本性能である動物種毎の白血球自動分画に加えて,ユーザーによる手動解析ゲートの設定が可能である.この手動解析機能を用いることで,血液以外に腹水,気管支肺胞洗浄液等の各種血液細胞浮遊試料中の細胞計測・分類が可能である.今回,我々は,動物における骨髄有核細胞の計測及び骨髄細胞分類への適用を試み,基礎データを収集したので報告する.<BR>【方法】XT-2000iVの骨髄細胞に対する測定原理は,白血球測定系と同じ半導体レーザを用いたフローサイトメトリー法を適用し,各種細胞を計測及び分類する.<BR>SD系ラットの大腿骨より骨髄を採取後,重量を測定し,骨髄細胞を非働化FBSに浮遊させた後,孔径0.1 mmナイロンメッシュを用いて,ろ過した.さらに,測定に適した濃度に希釈後,XT-2000iVのマニュアルモードで有核細胞数を測定し,希釈直線性及び同時再現性について検討した.また,同時にADVIA120での測定及び目視法による有核細胞数を測定し比較した.さらに,XT-2000iVの手動解析機能を用いた分類と骨髄塗抹標本の目視分類を比較した.なお,ビーグル及びカニクイザルについても同様に検討し,報告する予定である.<BR>【まとめ】XT-2000iVを用いたラットの骨髄有核細胞数の計測は可能と判断した.比較対照法との相関,希釈直線性,再現性については検討中であり,良好な結果が得られるものと期待する.また,骨髄細胞分類の粗分類であれば,可能と推察する.今回の検討結果をもとに,骨髄細胞の自動分類機能を搭載した装置の開発に繋げたい.<BR>
収録刊行物
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- 日本トキシコロジー学会学術年会
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日本トキシコロジー学会学術年会 32 (0), 191-191, 2005
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205658641408
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- NII論文ID
- 130007003604
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可