動物用血液分析装置XT-2000iV対応動物種の追加の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of addition of correspondence animal species to hematology analyzer XT-2000iV for laboratory animals
抄録
【目的】我々は、一昨年度、ヒト用血液分析装置XT-2000iの動物血測定への適用について検討し、マウス、ラット、イヌ、ウサギ、サルの5種類の動物種について適用可能であることを報告した。一方、モルモットはアスコルビン酸の生合成能をもたないこと、結核菌に対する感受性が高いこと、補体量が豊富であること、アレルギーを起こしやすいことから各種の基礎研究および生物学的製剤の検定に用いられている。また、遅延型過敏症やアナフラキシーショックを起こしやすく、細胞性免疫や体液性免疫反応がヒトのそれによく似ていることから、アレルギー、喘息の研究や鎮咳剤の開発に利用されている。今回、対応動物種としてモルモットを追加するために基礎的検討を行ったので、その結果を報告する。<BR>【内容】週齢3,6,9週齢およびリタイア群のモルモット(Std:Hartley)雌雄合計20匹を用いて、対照法との相関,測定モード間差,同時再現性,希釈直線性,検体経時安定性について評価を実施した。<BR>【結果】相関は、ADVIA120対照として、各項目(CBC, DIFF, RET)で良好な相関を示した(WBC r=1.0 , RBC r=0.99 , PLT r=0.87 , LY% r=0.98 , RET% r=0.95)。モード間差は、各測定モード間に良好な相関を認めた。同時再現性は、各項目ともに良好な再現性(CV%)を示した(WBC 1.3% , RBC 0.6% , PLT 3.6% , LY% 2.3% , RET% 5.9%)。希釈直線性は良好な結果を得た。検体経時安定性は室温、冷蔵保存ともに採血後24時間まで安定であった。<BR>【まとめ】XT-2000iVの対応動物種として、モルモットを追加可能である。今後、気管支炎症モデル実験など、モルモットを用いた動物実験においても、XT-2000iVが有効活用されることを期待する。<BR>
収録刊行物
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- 日本トキシコロジー学会学術年会
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日本トキシコロジー学会学術年会 33 (0), 139-139, 2006
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205659031424
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- NII論文ID
- 130007003941
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可