Identification of genes related to development of cadmium-induced renal toxicity
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- Tokumoto Maki
- Gifu Pharm. Univ. Sch. of Pharm., Aichi Gakuin Univ.
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- Ohtsu Tomoaki
- Gifu Pharm. Univ.
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- Kurita Hisaka
- Gifu Pharm. Univ.
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- Nagase Hisamitsu
- Gifu Pharm. Univ.
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- Satoh Masahiko
- Sch. of Pharm., Aichi Gakuin Univ.
Bibliographic Information
- Other Title
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- カドミウムの腎毒性発現に関与する遺伝子の同定
Description
【目的】カドミウム(Cd)の長期曝露によって腎毒性が引き起こされることが知られているが、その毒性発現メカニズムはほとんど明らかにされていない。そこで今回、ラット腎近位尿細管上皮細胞(NRK-52E細胞)およびマウスを用いて、Cdによる毒性発現に関与する遺伝子の同定とその関係を検討した。 【方法】Cdで処理したNRK-52E細胞をマイクロアレイ法により解析し、減少した遺伝子をピックアップして毒性発現の候補遺伝子とした。次にNRK-52E細胞を様々な濃度のCdで処理して、細胞生存率をMTT assayにより、候補遺伝子のmRNA量をリアルタイムRT-PCR法により、それぞれ経時的に測定した。さらに、RNAi法により候補遺伝子をノックダウンしたNRK-52E細胞をCdで処理し、細胞生存率をMTT assayにより測定した。また、雌性C57BL/6JマウスにCdを8週間皮下投与し、その4週間後に腎臓中候補遺伝子のmRNA量をリアルタイムRT-PCR法により測定した。 【結果および考察】Cd曝露により発現が減少した遺伝子の中にユビキチンシステムに関連する遺伝子が複数含まれていた。その中でUbiquitin conjugating enzyme E2D2(Ube2d2)に着目し、そのmRNA量と細胞毒性の関係を調べたところ、NRK-52E細胞ではCd曝露による細胞毒性が出現する時期より早い時期からUbe2d2 mRNA量が減少した。さらに、Ube2d2をノックダウンしたNRK-52E細胞のCdに対する感受性は、通常のNRK-52E細胞と比較して有意に増大した。また、Cdを長期曝露したマウスにおいても、腎臓中Ube2d2 mRNA量がコントロールに比べて有意に減少した。以上の結果より、Ube2d2はCdの腎毒性発現に関与する遺伝子であることが示唆された。
Journal
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- Annual Meeting of the Japanese Society of Toxicology
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Annual Meeting of the Japanese Society of Toxicology 34 (0), 5162-5162, 2007
The Japanese Society of Toxicology
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205659170048
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- NII Article ID
- 130007004027
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed