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Preclinical development of a new alkylating agent: Temozolomide
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- Shirahashi Kenji
- Preclinical Research Department, Research and Development Division, Schering-Plough K. K.
Bibliographic Information
- Other Title
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- 新しいアルキル化剤(テモゾロミド)の前臨床開発について
Description
近年、抗がん剤の開発分野においては、分子生物学の進歩と伴に、がん細胞の分子及び機能的な特徴をターゲットにした開発が進んでいる。この様な分子標的のアプローチによる薬剤の開発が進む中で、従来の細胞毒性型の抗がん剤であるアルキル化剤の開発については、1950年頃に初めて臨床使用されたナイトロジェンマスタード(ナイトロミン)以来、約半世紀にわたり開発されているにもかかわらず、最近その開発が停滞している。アルキル化剤は、主にDNA合成阻害することで活発に増殖、分裂をするがん細胞に対して細胞毒性を起こすが、正常細胞と腫瘍細胞に非選択的に同時に作用するため、分裂速度の速い正常細胞への障害が避けられない。このため副作用の許容範囲で、より高い抗腫瘍効果が期待できる投与量が求められることになり、それが開発を困難にしている主な理由と考えられる。しかし、アルキル化剤の様な古いタイプの抗がん剤であっても、未だ新しい薬剤として開発される有用性や市場性がある事を忘れてはならない。<BR> このような状況の中で、国内では約20年ぶりにアルキル化剤の新薬として承認されたテモゾロミドについての前臨床開発及び評価についてまとめてみたい。本剤はがんの中で最も予後の悪い初発の膠芽腫症例に対して、放射線との併用療法で放射線単独療法に比べ生存率の有意な改善を示し、また悪性神経膠腫症例に対して本剤の単独投与で腫瘍縮小効果が認められている。本講演ではアルキル化剤の開発の歴史を振り返りながら、本剤の発見の経緯、薬物動態の特徴及び薬理作用の紹介、毒性試験の結果及びその安全性の評価について類薬と比較の上で問題点等を整理し考察する。
Journal
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- Annual Meeting of the Japanese Society of Toxicology
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Annual Meeting of the Japanese Society of Toxicology 34 (0), 441-441, 2007
The Japanese Society of Toxicology
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205659818624
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- NII Article ID
- 130007004372
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed