SJS/TEN
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- Hasegawa Ryuichi
- National Institute of Health Sciences
Bibliographic Information
- Other Title
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- 非臨床からは予測できない副作用へのアプローチ―特異体質に関連した副作用に関するリスク最小化のためのアプローチ:SJS/TENの例
Abstract
医薬品の服用が原因と考えられる有害事象のうち、薬理作用に関連した有害影響や非臨床で明らかとなった毒性及び治験で発症した有害事象については予見できる副作用である。一方、市販後に明らかとなる予見できない副作用は、特にそれが重篤な場合は出来る限り迅速で適切な対処が必要であり、可能であれば事前回避が望まれる。これらの副作用は医薬品の服用が適切に行われていた場合でも発生しており、その多くは副作用救済制度の適用対象となっている。近年、最も多い適用は重症薬疹で、約30%を占めている。特にスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死融解症(TEN)は症状が重篤で、予後も悪く、死に至る場合もあることから最も対応を検討すべき副作用の一つである。 一方、重症薬疹と遺伝子多型との関連性を解析した臨床研究が最近報告され、カルバマゼピンとアロプリノールは台湾の漢民族で、アバカビルは欧米人で、それぞれ異なったHLA-B領域の遺伝子多型と強い相関性のあることが明らかとされた。しかし、台湾漢民族で見られたカルバマゼピンとHLA-B*1502との相関性は欧米人では全く見られなかったとの報告、さらにこの遺伝子多型の頻度は欧米人では漢民族の4分1から8分の1であり、日本人ではさらに低いことから、重症薬疹に関わる医薬品並びに遺伝子多型はともに民族によって異なる可能性があり、日本人を対象とした遺伝子多型の解析研究が必須であると考えられた。 そこで、国立医薬品食品衛生研究所医薬安全科学部は皮膚科、精神科、眼科などの臨床医と共同研究体制を整え、特に患者集積のため厚生労働省安全対策課、日本製薬団体連合会、日本皮膚科学会の協力を得て、新規のシステムを構築した。この研究で特定の遺伝子多型や特定の医薬品との相関性が明らかとなれば、SJS/TEN発症の事前回避や発症時の迅速対応などのリスク最小化の実現が可能となる。
Journal
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- Annual Meeting of the Japanese Society of Toxicology
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Annual Meeting of the Japanese Society of Toxicology 34 (0), 435-435, 2007
The Japanese Society of Toxicology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205659834880
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- NII Article ID
- 130007004382
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed