Ectomycorrhizal fungal flora of Castanopsis-Quercus forest
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- Kobayashi Kengou
- Nara university of educaion
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- Joushi Mayumi
- Nara university of educaion
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- Kikuchi Junichi
- Nara university of educaion
Bibliographic Information
- Other Title
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- シイ・コナラ林の菌根菌相の特徴
Abstract
シイ・カシ林における菌根菌子実体発生の調査を2005年7月上旬から11月上旬にかけて行った。調査地は京都市左京区吉田神社の社寺林で、約1.2haの広さを調査し、発生した子実体の位置と種名を記録し、乾重を測定した。菌根菌は10科88種2080本、乾重3008g発生した。そのうちベニタケ科が32種1335本2499gと優占していた。次いでイグチ科、テングタケ科が多く発生した。ベニタケ科の中でもシロハツモドキが455本発生し、本数の3分の1、乾重では半分を占めていた。その他クロハツモドキなど数種でベニタケ科の大半を占めていた。科で見ればベニタケ科がこの調査区の優占科であるが、ベニタケ科内でもシロハツモドキなど数種がこの調査区で優占していた。その他の科においても数種が科内で優占しているという傾向が見られた。発生のピークは本数では7月下旬と10月下旬から11月上旬にかけての2回見られたが、乾重では7月下旬の一度であった。7月下旬にはシロハツモドキや大型のイグチが多数発生したのに対して、晩秋に発生したキノコの多くが小型であったためと考えられる。7月下旬ではベニタケ科の発生本数が、10月下旬から11月上旬にかけてはフウセンタケ科が多く発生した。本数や乾重量の季節変動は大きかったが、種数に関してはそれほど大きな変動は見られなかった。 調査地を25m2の小さな区画に分け、調査面積と発生種数の関係について解析したところ、1600m2までは種数は急激に上昇し、それ以降も多少緩やかになるものの着実に増加していた。本調査区のShanonの多様性指数は3.1であり、付近のシイ林などで行われたこれまでの小規模の調査ではこの指数は1-2前後である。特定の林分の菌類相の完全な把握には、かなり広い面積の調査が必要であると考えられる。
Journal
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- Abstracts of Papers Presented at the Meeting of the Mycological Society of Japan
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Abstracts of Papers Presented at the Meeting of the Mycological Society of Japan 50 (0), 62-62, 2006
The Mycological Society of Japan
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205662009856
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- NII Article ID
- 130007004993
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed