A homothallic mutant induced by UV irradiation in <I>Lentinula edodes</I>
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- Shimomura Norihiro
- Fac. of Agr., Tottori Univ.
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- Murakami Shigeyuki
- Tottori Mycol. Inst.
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- Matsumoto Teruyuki
- Fac. of Agr., Tottori Univ.
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- Maekawa Nitaro
- Fac. of Agr., Tottori Univ.
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- Hasebe Kozaburo
- Tottori Mycol. Inst.
Bibliographic Information
- Other Title
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- 紫外線照射によって誘発されたシイタケにおけるホモタリック突然変異体
Abstract
シイタケは2種類の複対立性の遺伝因子(AおよびB不和合性因子)によって交配型が制御されている4極性の食用菌である。これらの両因子が変異したAmutBmut株は遺伝的に同質な核間で二核菌糸を形成するため、劣性変異形質の検出を容易にし、子実体の形態形成に関する遺伝学的研究を行う上で重要な研究素材となる。シイタケの不和合性因子変異体については、これまでB不和合性因子変異体(Bmut)が分離されているが、AおよびBの両因子の変異を同時に有すAmutBmut株はまだ得られていない。本研究では、B不和合性因子変異体(Bmut)を母材としてAmutBmut作出を試みた。変異体の誘発はBmut株間の交配によって得られた二核菌糸(A1B1mut X A2B1mut)由来の担子胞子に紫外線を照射して行った。約5000株の単胞子分離菌株の中から、クランプを有する変異体を1株検出した。本変異体は木粉培地で比較的容易に子実体を形成し、その子実体から得られた単胞子分離菌株は全てクランプ結合を形成した。変異体のホモタックな特徴は調査した4世代を通して安定して発現した。DAPI染色による蛍光顕微鏡観察結果、変異体の担子胞子には、DAPI無反応、1核、2核の担子胞子が混在した。担子胞子の発芽過程と菌糸成長過程を調査した結果、未発芽胞子や膨潤した段階で成長が停止する胞子が多く観察され、発芽菌糸は異常膨潤や多分岐する形態を呈した。発芽胞子が膨潤伸長し、隔壁を形成した2細胞段階ではクランプ形成は認められなかったが、多細胞まで成長した菌糸の細胞は2つの核を有し、隔壁部でクランプが形成された。クランプの形態は多様であり、疑クランプ、異常クランプ、正常クランプ等が観察された。変異体の単胞子分離菌株のAFLP(amplified fragment length polymorphism)解析を行った結果、調査した全菌株のAFLPプロファイルは一致した。以上の結果から、本変異体はAおよびBの両不和合性因子が同時に変異したAmutBmut株である可能性が考えられた。
Journal
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- Abstracts of Papers Presented at the Meeting of the Mycological Society of Japan
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Abstracts of Papers Presented at the Meeting of the Mycological Society of Japan 50 (0), 118-118, 2006
The Mycological Society of Japan
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205662331136
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- NII Article ID
- 130007005069
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed