Analysis of a gene encoding a homolog of human silent information regulator 2 in the cellular slime mold Dictyostelium discoideum
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- Katayama Takahiro
- Graduate School of Science and Engineering, University of Toyama
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- Yasukawa Hiro
- Graduate School of Science and Engineering, University of Toyama
Bibliographic Information
- Other Title
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- キイロタマホコリカビがコードするSIRTホモログの解析
Description
Silent information regulator 2 (Sir2)はバクテリアから高等真核生物まで幅広く保存されたNAD依存性脱アセチル化酵素である。Sir2はヒストンをはじめ様々なタンパク質を脱アセチル化することによって、寿命、代謝、分化の調節に重要な役割を果たすことが知られている。<BR> キイロタマホコリカビではまだSir2ホモログの解析は行われていない。演者らはキイロタマホコリカビのゲノムデーターベースを検索してヒトSir2 ホモログ(SIRTs)と相同性の高いタンパク質を4種見出した(DDB0216430、DDB0216432、DDB0216433、DDB0219946)。<BR> 実際にこれらがどのような役割を果たしているか調べるために演者らは遺伝子破壊株の樹立と解析を進めている。本発表ではsir2Aと名付けた遺伝子(DDB0216430をコード)の破壊株に関して報告する。キイロタマホコリカビの野生株は周囲にバクテリアなど養分があるときは単細胞アメーバとして増殖する。しかしアミノ酸飢餓に陥ると、アメーバは集合し、mound、slugと呼ばれるステージを経て最終的には柄と胞子から成る子実体を形成する。sir2A破壊株は無栄養寒天上では野生株と同じ様に分化を開始し子実体を形成した。ところが種々の濃度のアミノ酸を含む寒天上を調製して集合の様子を観察したところ、0.6mg/ml以下のアミノ酸を含む寒天上では野生株と同様に集合するが0.7mg/ml以上のアミノ酸を含む寒天上では野生株よりも集合開始が遅れることが分かった。これらのことから、Sir2Aはアミノ酸飢餓の認識に重要な役割を果たしていると考えられる。
Journal
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- Abstracts of Papers Presented at the Meeting of the Mycological Society of Japan
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Abstracts of Papers Presented at the Meeting of the Mycological Society of Japan 51 (0), 53-53, 2007
The Mycological Society of Japan
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205662596480
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- NII Article ID
- 130007005153
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed