Effect of heating media on germination of heat-resistant molds isolated from imported food ingredient

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  • 輸入食品原材料由来耐熱性カビの発芽に及ぼす加熱媒体の影響

Description

[目的]<BR>輸入食品原材料から分離された,耐熱性カビの発芽に及ぼす加熱媒体の影響について調べたので報告する.<BR>[方法]<BR>供試菌として,各種フルーツ原材料から分離された4菌株;Talaromyces trachyspermus (BFF9),Neosartorya glabra (BFF96),Hamigera striata (BFF116),H. avellanea (BFF139)を,オートミール寒天培地で1,2,3ヵ月,25℃で培養後,子嚢胞子懸濁液を定法により調製した.耐熱性試験に用いる加熱媒体として,0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0),ブドウ果汁(pH4.1,15゜Brix)および酒石酸・グルコース溶液(酒石酸0.5g,グルコース16g,蒸留水100ml,pH3.6,16゜Brix)の3種類を用いた.子嚢胞子懸濁液を加熱媒体で106cells/lに調製し,加熱温度40,50,60,65,70,80,85,90℃,加熱時間5,10,15,20,30分と設定して,ウォーターバス内で加熱処理後,氷中で冷却し,あらかじめ普通ブイヨン培地を490μl/wellずつ分注した48wellマイクロプレートに,1試料あたり3wellずつ接種し,25℃で16~27時間培養した.培養後,倒立顕微鏡を用いて3wellで合計300個以上計測し,その平均発芽率を算出した.<BR>[結果]<BR>加熱媒体のカビの発芽に及ぼす活性化について,T. trachyspermusN. glabraでは,0.1Mリン酸緩衝液は低く,ブドウ果汁と酒石酸・グルコース溶液は高かった.また,ブドウ果汁,酒石酸・グルコース溶液を比較すると,T. rachyspermusはブドウ果汁の方が高く,N. glabraでは同程度であった.H. striataおよびH. avellaneaは0.1Mリン酸緩衝液,酒石酸・グルコース溶液では活性化を受けにくく,ブドウ果汁を用いると活性化が高まった.このように,今回供試した菌株はブドウ果汁によって最も活性化を受けやすいことが明らかとなった.

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205663053184
  • NII Article ID
    130007005306
  • DOI
    10.11556/msj7abst.51.0.109.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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