東京女子医大東医療センターにおけるロービジョン外来の現状
説明
[目的]当院ロービジョン外来の受診状況を検討する。 [対象と方法]平成16年4月から平成18年5月まで当院、ロービジョン外来を受診した47人(男性33例、女性14例、年齢は34歳から92歳、平均66.8歳)について、QOL評価表を用いて問診、生活状況、希望ニーズを聴取し、補装具の選定などを行った。 [結果]原因疾患の内訳は糖尿病網膜症9例19%、緑内障9例19%、ぶどう膜炎8例17%、網膜色素変性症8例17%、脈絡膜萎縮5例10%、黄斑変性症4例8%、角膜混濁2例4%、裂孔原性網膜剥離1例2%、先天白内障1例2%であった。32例は受診以前から身体障害手帳を取得または申請しており、7例は受診後申請した。受診後の対応は拡大読書器購入10人、ルーペ購入12人、遮光眼鏡処方8人、眼鏡処方5人等であった。受診時の主なニーズは新聞、読書希望が最も多く、羞明感が続いた。数名は区の障害者施設に、歩行やパソコン訓練のため紹介した。 [結論]ロービジョンの原因疾患も様々であり、その残存視力の程度も個々の症例によるが、日々の生活に不自由を感じて当外来を受診している。その対応も症例ごとに異なり満足な解決ができないこともある。当外来は開始したばかりで、充分な症例の蓄積は無いが、これまでのデータを分析し、今後の診療に役に立てて行きたい。
収録刊行物
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- 日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集
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日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集 7 (0), 47-47, 2006
日本ロービジョン学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205666763904
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- NII論文ID
- 130007005855
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可